文献講読と批判的思考
AI要約と対話
難解な調査結果や論文をAIに要約させ、その主張の矛盾点や未解決要素をAIと議論する
この回でやること
前回入手した文献を1本、深く読みます。AIの要約は読む前の地図として使い、根拠は必ず原文で確かめます。読んだ後は、AIを議論の相手にして、主張の弱点や、まだ明らかになっていないことを探します。
ねらい
- 論文の構造(問い、方法、結果、考察、限界)を押さえて読める
- AI要約の使いどころと限界を説明できる。要約は原文の代わりにならない
- 主張と根拠の対応、データの範囲、別の解釈の可能性を確かめる批判的な読み方ができる
進め方
- 講義:論文の構造と、批判的に読むための問い
- ワーク1:文献をAIに要約させ、原文と照らして要約の誤りや抜けを探す
- ワーク2:「この主張に対する最も強い反論」をAIに出させ、原文の根拠で反論に答えられるか検討する
- ワーク3:未解決の要素(論文が答えていないこと、自分の問いとの隙間)を挙げる
- グループで共有する
プロンプト例
次の論文について、「問い」「方法」「主な結果」「著者が認めている限界」をそれぞれ2文以内でまとめてください。書かれていない項目は「記載なし」としてください。 (論文の要旨や該当部分を貼る)
この論文の主張「(主張)」に対して、最も強い反論を3つ挙げてください。 それぞれについて、どのようなデータがあれば検証できるかも示してください。
入力するときの注意
論文の全文を入力する場合は、大学のAI利用規程と、その資料の利用条件を確認してください。要旨や必要な部分だけを使えば十分なことが多いです。
次回までに
- 読んだ文献について、「主張」「根拠」「限界」を各100字程度でまとめる
- AIとの議論で見えた未解決の要素を1つ書き、自分の問いとどうつながるかを考えておく