Lecture 10 — Part 03 — 社会像とまとめ

第10回 あたらしい社会像Society 5.0 と スマートシティ

企業の情報活用は、企業の中だけで完結しません。サイバー空間とフィジカル空間を融合させる Society 5.0 の構想と、それを都市のレベルで実装するスマートシティを取り上げ、企業が社会の中でどんな役割を担うのかを考えます。河合担当分のまとめの回です。

  • 担当:河合 勝彦
  • 11/30(月) 2限 10:40–12:10・2-403
  • Teams投稿あり
  • まとめ・小テスト

01 — Goals

ねらい

この回を終えたときに、次のことができるようになることを目指します。

  1. 01Society 5.0 の構想と、それを支える技術(IoT、CPS、デジタルツイン、AI)を説明できる。
  2. 02スマートシティの取り組み領域と、データガバナンス・プライバシー・合意形成などの課題を整理できる。
  3. 03河合担当5回の内容を関連づけ、企業の情報活用を「社会」の視点から評価できる。

02 — Keywords

キーワード

講義で出てくる主な用語です。復習の際に、それぞれを自分の言葉で説明できるか確かめてください。

  • Society 5.0
  • サイバー・フィジカル・システム(CPS)
  • IoT
  • デジタルツイン
  • スマートシティ
  • データ連携基盤
  • MaaS
  • スマートグリッド
  • 防災・減災
  • プライバシー
  • データガバナンス
  • 官民連携

03 — Flow

講義の流れ

講義資料(ノート)は Teams に掲載します。ここでは各パートの要点を示します。

  1. Society 5.0 とは

    狩猟社会・農耕社会・工業社会・情報社会に続く「第5の社会」。第5期科学技術基本計画(2016年)で提唱され、サイバー空間とフィジカル空間の高度な融合により、経済発展と社会的課題の解決を両立させることを目指す構想。データが「集まる」から「つながる」へ。

  2. 支える技術:IoT・CPS・デジタルツイン

    センサーとIoTで現実世界のデータを集め、サイバー空間で分析・シミュレーションし、その結果を現実にフィードバックする循環(サイバー・フィジカル・システム)。現実の写しをつくるデジタルツインの考え方と、製造・都市・インフラでの活用。

  3. スマートシティ

    交通(MaaS、需要応答型交通)、エネルギー(スマートグリッド)、防災・減災、行政サービス、健康・見守りといった領域と、それらを横断するデータ連携基盤。国内外の取り組みを見ながら、プライバシーと監視、データの所有と利活用のルール、住民の合意形成、事業の持続性といった課題を考えます。

    • 交通・エネルギー・防災・行政・健康
    • データ連携基盤:分野を横断してデータをつなぐ
    • 課題:プライバシー/ガバナンス/合意形成/持続性
  4. 企業の役割と、河合担当分のまとめ

    官民連携における企業の役割、社会課題を市場にする視点、企業間・企業と行政のデータ連携。最後に、ソーシャルメディア → 生成AI → ネットワーク → DX → Society 5.0 という5回の流れを「企業を診る」視点でつなぎ直し、小テストで理解を確かめます。

    • 第6回 情報と発信:企業と顧客・社員のつながり
    • 第7回 技術:生成AIが変える仕事
    • 第8回 構造:ネットワークがつくる価値
    • 第9回 戦略:DXで企業は何を変えるか
    • 第10回 社会:企業の情報活用を社会に位置づける

04 — Think & Post

考えてみよう

この回の Teams 投稿のテーマです。授業への参加度として評価します。

Teams投稿のテーマ

自分の住む地域で、データを使えば良くなりそうなことは何か?

Society 5.0 やスマートシティを、身近な困りごとから考えてみましょう。

  1. 自分の住む(または通う)地域で、交通・防災・行政・健康などの困りごとを1つ挙げる。
  2. それを改善するために、どんなデータが必要で、誰がそのデータを持っているかを考える。
  3. 実現の担い手(行政・企業・住民)と、想定される懸念(プライバシーなど)を一言添える。

大きな構想でなくて構いません。「バスの混み具合が分かれば」程度の身近な話題で十分です。

05 — Reading

読んでみよう

教科書は使用しません。参考文献は講義のなかで適宜紹介します。ここでは、関心に応じて手に取ってほしいものを挙げます(任意)。

06 — Review

復習のポイント

Teams のノートを見返しながら確認

  • Society 5.0 を、サイバー空間とフィジカル空間の関係を使って説明できるか。
  • スマートシティの取り組み領域を3つ挙げ、それぞれで必要なデータを言えるか。
  • 河合担当5回のテーマを、「企業を診る」観点で1本の線につなげて説明できるか。